2010/06/08

あこがれの紹介制レストラン“村上開新堂”(後編)



ずっと行ってみたかった一番町の“村上開新堂”でランチをしたときのお話です。後編はメインからデザートまで。シャンパンを白ワイングラスに変えて、いよいよ迎えるメイン。


【ズッキニーのポタージュスープ】までを頂いて、さあ次はメインディッシュ。メニューに記された6皿のうち、5皿までが肉料理という頼もしいラインナップから選んだのはコチラ。

メイン 【シャラン産鴨肉のロースト 柚子胡椒ソース 黒米温サラダ添】


鴨肉って大好きで見かけるとついオーダーしてしまうのだけど、今日の鴨肉は火の入り加減がとっても良い!スライスしてフグ刺しの様に盛り付ける鴨は見かけるけど、コチラはデン!とブロックのまま。それでいて中までレア過ぎず、かと言って焼きすぎず。やわらか~い、しっとりな鴨ちゃん。

柚子胡椒が思いのほかピリっと聞いていて全体を引き締めながら、黒米のモチモチが優しくて辛さから救ってくれる、バランスもウマし。

同行者メイン 【コチのカダイフ焼 カレー風味 ズッキーニの黒米包み&グリーンアスパラガス添】


同行者がお腹いっぱいになっちゃったとかで、結局P&Co.が頂いちゃった一皿。わーい。コチのフワフワと外の揚げパリパリが、た~のしぃ♪

ふわっサクッ


カレーが強すぎないで、フワッと鼻先をくすぐる感じなのでお野菜やお魚の香りも楽しめます。お野菜好きとしては、超ビッグなアスパラガスに目がハート。

デザート 【村上開新堂ゼリー】


も~、このフォルムがレトロでキッチュで魅力的すぎて、ゼリーが食べたいか否かなんて関係なく最初から決めていたデザート。お盆にフルフル揺れながらサーブされて、

「味は、いちご、オレンジ、カスタード、抹茶、チョコレート、
コーヒー、ミルク、ブランデー、ワイン、ミントの全10種類です。
お好きなお二つどうぞ♪」

って言われるの!そりゃテンションあがるでしょ。身の丈は5センチ位。しっかり固めに仕上げられていてスプーンですくった凹みが、くずれる残る固さ。おうちで作るような素朴な食感と、だんだんにふわっと広がる素材の香りが侮れない。

P&Co.の「お好きな二つ」は、ブランデーとミルクにしました。組合わせとしては大正解(だと思う!)。ブランデーは、まさに豊かな香りと、ほんのりした甘さで、鼻にぬけるブランデーの気配を楽しむ大人のデザート。ミルクは濃厚さと小さくダイスカットされた桃が入っていて子どもも喜ぶデザートらしいデザート。開新堂ゼリーの両特徴を満喫できた気がします。

ゼリーになじみのない昭和初期にすでに作られていた商品です。抹茶ゼリーの隠し味にブランデーを使うなど、三代目二郎が試行錯誤の上つくりあげたもので、二郎も、そのできばえを大変気に入っておりました。(メニューから抜粋)

予想外にも、モダンで洗練されていた“村上開新堂”で唯一、「イメージ通りの古めかしさ」をもった一皿でした。

同伴者のデザート 【パッションフルーツのケーキ】


こちらはフレンチらしいデザート。ケーキの部分がフォークいれるとジュワっと溢れるくらいにジューシーで、上に飾られたメレンゲのサクサクと合わせると大変楽しい。パッションフルーツの甘酸っぱさで、最後にお肉の脂もリセットされる爽やかさ。

満足な最後の【カフェ・ラテ】と【プティ・ガトー】


プティ・ガトーの生チョコは酸味があって、ねっとりタイプのでした。ちなみにカップ&ソーサー含め、いくつかの食器はジノリのヴェッキオホワイト。P&Co.が自宅で普段使ってるシリーズだったので、妙に親近感。だって普段はこれでチャーハン食べたりしてるんだもの。

*   *   *   *   *

明治初年(1868年)に初代が、国家政策の一環として洋菓子製造技術習得を命じられたことが始まりのレストラン。そんなご由緒のお店だから、きっと伝統にのっとった古めかしいフレンチコースと思いきやドッコイ、とっても洗練されたモダンなお料理でビックリ!ポーションは小さくはないのだけど、どれも味付けが軽やかで、サラっとしてる。古くて新しいって、このこと?緑の望む落ち着いた雰囲気で、優雅で満足な時間でした~。



村上開新堂
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03-3261-4882
千代田区一番町27
11:30-13:30(L.O)/17:00-20:00(L.O)
完全紹介予約制
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半蔵門駅4番出口から英国大使館方面に徒歩2分


打ちっぱなしのモダンビルです

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